SSブログ

食後の腹痛は必ずしも胃腸の病気とは限らない/ほぼ引きこもり

・標題は、まあ、当たり前のことを書いているのですが、日常診療の忙しいときは、つい忘れがちになってしまいますね。腸間膜アンギナという病態があります。『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


腸間膜アンギナ mesenteric angina
[同義語]腹部アンギナ(腹部狭心症) abdominal angina

主として動脈硬化症による腸血管の慢性閉塞性疾患で,狭心症発作と同じく食事摂取後に腹腔内臓器の血流増加必要量が狭窄部位のため供給できず,相対的に虚血状態となり腹痛を来すと考えられている。中年男性に好発し,狭窄が上腸間膜動脈起始部,腹腔動脈,下腸間膜動脈のうち二枝以上にあると発生しやすい。症状は食後15~30分で出現する腹痛で,1~3時間持続する。上腹部に収縮期雑音を聴取することがある。
(『ステッドマン医学大辞典改定第6版』にはintesutinal anginaという項目もあります)

・で、高安病でそれが起こったというレポート↓


Postprandial abdominal pain in Takayasu arteritis


Teruya H, et al. BMJ Case Rep 2021;14:e243088. doi:10.1136/bcr-2021-243088




・高安病とは、『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


高安動脈炎 Takayasu arteritis
[同義語]高安病 Takayasu disease,大動脈炎症候群 aortitis syndrome,脈なし病 pulseless disease,高安閉塞症 Takayasu occlusive disease,特発性肉芽腫性動脈炎 idiopathic granulomatous arteritis

病理学的には,大血管,主に大動脈とその主要分枝(右総頸動脈,椎骨動脈,鎖骨下動脈)の肉芽腫性炎症像を呈し,血栓形成に伴う血管内腔の閉塞がよく認められる。本邦の若年者に発症し,男女比は1:10と女性に多い。遺伝要因として大動脈弓病変例ではHLA-B52,DR2,腹部大動脈病変例ではB39との相関がある。症状は病変部位によって異なるが,立ちくらみ,失神,視力低下や霧視,脈触知不良などのほか,脳血管障害や大動脈弁閉鎖不全症を合併する。治療はプレドニゾロンが汎用され,病態に応じ,非ステロイド抗炎症薬,血管拡張薬,血小板凝集抑制薬などが使われる。大動脈弁閉鎖不全症,大動脈瘤に対しては外科療法が必要となる。予後は比較的良いが,死亡率は2%くらいで,死因には心不全,不整脈,脳血管障害,大動脈破裂が多い。


・医学書院さんには申し訳ないですが、『医学書院医学大辞典第2版』は2009年出版でかなり古いので、最近の総説をどうぞ↓(わたしゃ、abstractしか読んでないけど)


Takayasu arteritis: advanced understanding is leading to new horizons


Rheumatology, Volume 58, Issue 2, February 2019, Pages 206–219




【Abstract】

Although outcomes in Takayasu arteritis (TAK) are improving, diagnosis is typically delayed and significant arterial injury accrues. While wider use of non-invasive imaging is impacting this, the onus remains with clinicians to consider a diagnosis of TAK earlier. Meanwhile, morbidity and mortality in TAK remains increased. Herein we review the current situation, outline recent advances and summarize remaining challenges. Understanding of disease pathogenesis remains poor. However, recent genetic data and identification of pathogenic cytokines may facilitate the search for biomarkers capable of distinguishing active and inactive disease, inflammatory and non-inflammatory arterial remodelling. Imaging is critical for TAK, and each modality has important strengths and limitations. Dependence upon CS therapy remains too high. However, the impact of combination immunosuppressive therapy is now recognized, biologic therapies are increasingly available and new agents offer promise. Multicentre clinical trials are now required, and these will depend upon development of defined clinical and imaging end-points.




・最初にご紹介したレポートでは、高安病で腹部アンギナはまれだということです。まあ、高安病以外でも血管病変による腹痛は常に鑑別診断の頭の中に置くようにしていないといけません。


以下日記

・昨日5/8(土)は6時10分起床。布団の中でダラダラとiPhoneさわってました。6時半くらいに離床。朝食後昼間で勉強、合間に掃除をしていました。昼食後病院へ。気になる患者さんを診て、事務作業して1時間ちょっと病院にいたでしょうか。帰りコーナンで買い物して帰宅です。あと掃除と勉強。アルコール摂取し早々と(多分21時頃)ベッドへいきました。

・本日5/9(日)は病院にも行かず1日家にいて、勉強と片付けです。夕方市役所へ資源ゴミを出しに行きました。18時過ぎ犬の散髪から帰ってきた配偶者とスクーンというインド料理屋さんへ。ナンがおいしい。ネパールビールを1本のみ飲みました。もう、お腹いっぱいで何もできません。で、なんとかお風呂に入ってこのブログを書いておりますが、これをアップしたらもう寝にいきます。その分明日5時台にはおきたいのですが、果たして可能か?

・それにしても、仕事以外は本当にどこかにいくことはありません。こりゃー太るわな。また、時間の間隔がだんだん無くなってきます。以前は日にちがよく分かりませんでしたが、曜日は認識しておりました。最近曜日も怪しくなって参りました。ホンマ、やばいですね。

nice!(0)  コメント(0) 

キャッスルマン病tとTAFRO症候群/散髪する髪のあることのありがたさ

キャッスルマン病は、名前はよく目にしますが、経験したことはありません。ただ、呼吸器の患者さんを診ていて胸部レントゲン・CTで縦隔が腫れていたらこの疾患も頭に浮かべないといけないようですね。『医学書院医学大辞典第2版』の説明↓


縦隔巨大リンパ節過形成 mediastinal giant lymph node hyperplasia
[同義語]キャッスルマン病 Castleman disease

中縦隔に発生する充実性腫瘍で,組織学的にはリンパ濾胞,小血管増殖,リンパ球や形質細胞の増殖をみる。過去にはリンパ腫に類似した組織像であるためにレンネルトリンパ腫とも呼ばれた。臨床的には非腫瘍性,良性疾患と認識されていた。リンパ節病変は基本病変ではあるが,病変局在が胸腔や肺間質にまで及ぶことが明らかにされ,しばしば免疫グロブリンの増加や減少を伴うことから,血管免疫芽球性リンパ節症と呼ばれている。リンパ腫への移行や,感染症の併発により死亡することがあるが,約1/3は良性の経過をとる。治療としては,副腎皮質ホルモンを基本に免疫抑制薬の併用療法が試みられる。


↑の説明は、ちと古いでしょうか?難病情報センターのwebsiteの説明↓


特発性多中心性キャッスルマン病(指定難病331)




・で、THE LANCETに以下の様レポートがありました。


Adrenalitis and anasarca in idiopathic multicentric Castleman's disease


Luke Y C Chen, et al.


www.thelancet.comVol 397 May 8, 2021




・上の論文の中にTAFROという言葉が出てきますが、私がもっている医学辞書には載っていません。↓が総説ですが、そのなかにTAFRO syndromeとして説明がのっておりました。


Multicentric Castleman Disease: Where are we now?

Hao-Wei Wang, et al.
Semin Diagn Pathol. 2016 Sep; 33(5):294-306

Abstract

Multicentric Castleman disease (MCD) encompasses a spectrum of conditions that give rise to overlapping clinicopathological manifestations. The fundamental pathogenetic mechanism involves dysregulated cytokine activity, which causes systemic inflammatory symptoms as well as lymphadenopathy. The histological changes in lymph nodes resemble in part the findings originally described in the unicentric forms Castleman disease, both hyaline vascular and plasma cell variants. In MCD caused by Kaposi sarcoma-associated herpesvirus/human herpesvirus-8 (KSHV/HHV8), the cytokine over activity is caused by viral products, which can also lead to atypical lymphoproliferations and potential progression to lymphoma. In cases negative for KSHV/HHV8, so-called idiopathic MCD, the hypercytokinemia can result from various mechanisms, which ultimately lead to different constellations of clinical presentations and varied pathology in lymphoid tissues. In this article, we review the evolving concepts and definitions of the various conditions under the eponym of Castleman disease, and summarize current knowledge regarding the histopathology and pathogenesis of lesions within the MCD spectrum.

・あと、キャッスルマン病研究班のサイト↓
・TAFRO症候群って日本人が最初に提唱したものだったんですね。
以下日記
・本日5/7(金)は、6時過ぎに起床。連休中ほとんど仕事しなかったのに、異常な倦怠感があります。なんで?(チコちゃん風)朝勉ちょっとだけして出勤。病棟よって、午前外来。午後面談と回診。幸いなことに17時には仕事が終わって散髪にいくことができました。(ああ、まだ切ることのできる髪があることに感謝)で、帰宅は19時15分。お風呂入って夕食。録画していた「柳家喬太郎の笑って免疫力アップ寄席」を観ておりました。しかし、ほとんどお客さんのいない中で落語を演じたり漫才したりするのは大変ですね。で、そのあとこのブログを書いております。本日アルコールは飲んでいません。なぜか、飲む気にもなりません。体の中で何か異変が起こっているかも知れません。教えて、「はたらく細胞」、ナンチャッテ・・・連休前から連休にかけてアニメの「はたらく細胞ブラック」「はたらく細胞」を観ました。アニメを観るなんてひさびさですねえ。この流れで「けいおん」や「日常」も観たいですが、ちゃんと勉強しなくっちゃね。で、もう寝ます。

nice!(0)  コメント(0) 

逆ハロー徴候/予想通り外来超多忙

ハロー徴候を調べると、複数の説明が出てきますが、今回は胸部CTのお話。『医学書院医学大辞典第2版』では↓


ハロー徴候《CTの》 halo sign

濃厚な浸潤影や結節陰影が中心部に存在し,この周辺にすりガラス陰影がみられるCT所見。最初,血管侵襲性アスペルギルス症に特徴的なCT所見とされ,すりガラス陰影は壊死性炎症巣周囲の出血を示す。その後の検討からウイルス感染症や好酸球性肺炎など他の疾患でもみられる非特異的な所見であることが明らかになった。


・でもって、その逆↓


逆ハロー徴候 reversed halo sign

陰影の中央部が淡いすりガラス濃度を示し,辺縁部が濃厚な陰影を示す。通常のハローとは逆パターンを示す。はじめ特発性器質化肺炎(cryptogenic organizing pneumonia;COP)に特徴的なCT所見とされたが,細菌性肺炎,好酸球性肺炎などでもみられる非特異的所見である。

・で、今週のNEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEのレポート↓


Pulmonary Mucormycosis


Leonardo Mejia Buritica, Amado J. Karduss Urueta




・逆ハローサインは色んな疾患で出てくるけれど、免疫状態が悪い患者さんでは、真菌症を考えましょうということですね。


・ちなみに標題のPulmonary Mucormycosisとは、『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


肺ムコール症
ハイムコールショウ
[英]pulmonary mucormycosis

ケカビの一種であるムコールによる肺の肉芽腫性感染症。ムコールは自然界に広く存在し,ほとんど易感染性宿主に日和見感染症の型で発症する。肺真菌症として4番目に多い。基礎疾患に隠れて潜在的に,あるいは急性肺炎の症状をもって発症する。血管侵襲性が強いため出血を来しやすい。診断は,臨床材料からの菌の分離,あるいは病理組織内の太く隔壁のない菌糸の証明による。抗原検出や抗体検査などの血清学的診断法は確立されていない。治療はアムホテリシンB,アゾール系(トリアゾール系)抗真菌薬を用いるが,改善は難しい。


・cf. CT所見については↓が参考になります。





以下日記

・本日5/6(木)は、5時半起床。朝勉でModern Epidemiology読んで出勤。午前外来でしたが、予想通りメッチャ忙しかったです。外来が最終的に終了したのが14時半近くでした。(途中検査データ待ちで昼食摂る時間はありましたが)。その後病棟の患者さんの対応。いろいろ合ったのですが、奇跡的に18時過ぎに病院を出ることができました。途中コンビによって税金支払ったりして18時45分帰宅。お風呂入って夕食。本日は5月6日の語呂合わせでコロッケの日だそうです。配偶者が美星ミートでコロッケととんかつを買ってきてくれていてそれが夕食。ボリュムのあるコロッケ1個が税込みで100円。お安い。3個買ってくれていましたが、2個しか食べられませんでした。で、とっても疲れていて勉強する気もしませんし、アルコールを飲む気もしません。これから患者さんのご家族にe-mailかいたら、サッサと寝にいきます。

nice!(0)  コメント(57) 

ナツメヤシの実で門脈血栓?/引きこもって模様替え

dateって日付、年月日とかいう意味の他にナツメヤシ、もしくはその実のことを言うのですね。そのデーツによって門脈血栓がおこったというケースレポート↓



Case Reports in Medicine, vol. 2021, Article ID 6668722, 5 pages, 2021. https://doi.org/10.1155/2021/6668722

Portal Vein Thrombosis after the Consumption of Date Seed Powder: A Case Study

Mohammad Ali Zakeri, et al.

https://www.hindawi.com/journals/crim/2021/6668722/

Abstract

Date seeds can be used as ingredients to enhance the nutritional value of some functional foods for human consumption as well as additives in pharmaceutical and cosmetic industries. However, there are no reports on the complications of date seeds after oral consumption. We currently report a patient with no history of gastrointestinal disease, who has been admitted to the hospital with portal vein thrombosis (PVT) and suffered from complications.

・門脈血栓症とは『医学書院医学大辞典第2版』によると↓

門脈血栓症 pylethrombosis

門脈系血管内に血栓が形成され,門脈血流のうっ滞・閉塞を生じた病態。血栓の生じた部位により腸間膜静脈血栓症,脾静脈血栓症,門脈(本幹)血栓症,肝内門脈血栓症などに分類される。血栓形成の原因としては血液疾患(多血症,アンチトロンビンⅢ欠乏症など),肝内外門脈枝の機械的圧迫・外傷・炎症,門脈系諸臓器に発生した血栓・炎症の波及などが挙げられており,また近年では経口避妊薬服用との関連が注目されている。臨床的には急性型と慢性型に分けられる。急性腸間膜静脈血栓症(閉塞症)では腸管の循環不全・壊死を引き起こし,死亡率が高い。脾静脈血栓症は脾摘出術後に発生することが多い。慢性型は数か月~数年の経過をたどって肝外門脈閉塞症としての門脈圧亢進症状を呈する。治療は,急性期には抗凝固療法が試みられるが,十分な効果が得られないことも少なくない。

・結構ナツメヤシの実ってドライフルーツなんかで売られていますよね。食べ過ぎたら血栓を起こすんでしょうかね?門脈血栓症の患者さんを診たら、サプリメントや嗜好なんかも確認しないといけないですね。

以下日記

・本日5/5(水)は、5時54分起床。1日勉強、読書、掃除をしておりました.玄関からは1m位しか出ていないとおもいます。本日のメインイベントは、2階の模様替え。自分の寝室と娘の部屋のレイアウトを変えてみました。ひょっとして娘が帰ってきてみたら怒るかな?(私には娘が3人いて、みんな外に出ているので現在夫婦2人暮らし)

・この連休前からアニメの「はたらく細胞ブラック」と「はたらく細胞」を見始めて、本日視聴終了。何か以前からそういう漫画があるというのは、知っていましたが、最近患者さんから勧められて見ることにしました。(私は、結構人様の言うことは素直に聞く方、ただし新興宗教はだめ)結構面白く観られたし、かなり正確に描かれていたと思います。こんど患者さんに検査説明するとき、白血球はこんなで、赤血球はこんなで、血小板はこんなんですと、このアニメのイラストを見せたらうけるかな?多分多くの患者さんはキョトンでしょうね。

・今日もアルコールを飲んでしまいました。ステラアルトワ、ハイネケン、ウイスキーちょっと、ジンちょっとです。まだ、20時ですが寝ましょうかね。明日からまた仕事です。2,3日仕事しないと勘が狂ってしまいます。明日は大丈夫かな?


nice!(0)  コメント(0) 

霧の中からアイアンキングではなくてアヒル/草刈りを邪魔するのは、暑さと蚊と猫と腰痛

「霧の中ならアイアンキング」というフレーズが分かる人は今の日本社会で何人いるでしょうか?それはさておき浸潤影が消えていったアヒルが出てきたというレポート↓


A Duck after Treatment for Extensive Organizing Pneumonia
Internal Medicine 60巻(2021)9号
Ryosuke Hamanaka, et al.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/60/9/60_5855-20/_article/-char/ja
・医学にもユーモアが必要です。THE LANCETの症例報告は結構面白い題名が付けられていて好きでした。質的研究の論文はほとんど読まないのですが、そちらもなかなか気のきいた標題がつけられているようです。上の論文も「アヒルって何?」と気を引かすところが良いのですが、少しクレーム。最初のCTの写真ってすりガラス陰影って本文で書いていますが、すりガラスというよりはべたっとした陰影ではないでしょうか?それからそれが消えてでてきた腫瘤影がアヒルに似ているといわれますが、確かに言われたらそうですが、雪だるまでも良いような。まあ、アヒルといった方がユーモアがあってよりおもしろいかな?しかしその陰影の形状が大細胞癌の陰影として必然性はないですよね(多分)。ところで、この症例は、organaizing pneumonia(OP)でしたが細菌性肺炎の浸潤影が消えてきたり、胸水が減少したりしたら腫瘤影が「出てきた」というのは時々経験します。なので、ここで一つの教訓:疾病は必ずしもひとつではない。
あっという間に以下日記
・昨日5/3(月)は7時起床。お昼まで勉強とちょっとした片付け。お昼に気になる患者さんを診にいきましたが、前日より良くなっていて安心。帰宅して一服後お勉強。そして17時前から19時過ぎまで、念願の(?)草刈り、草抜き。そして入浴、夕食、アルコール摂取して「はたらく細胞」と「アノン」を観ました。
・本日5/4(火)は6時半起床。朝食、ちょっと外出たら思わず草抜き。「いかんいかん」と自制して、10分くらいで中止。後は昼まで勉強と掃除。お昼に金光町の大谷地区のたまり場へ机と布団を持って行って帰宅。夕方までお勉強と掃除。16時くらいから1時間弱主に家の前の道の脇に生えている草抜きと溝の掃除。そして入浴、アルコール摂取し夕食です。録画のチコちゃん観ながらもうちょっと飲酒。そして現在このブログをかいております。これからもう勉強はできないので、「はたらく細胞」を観ます。
・ところで草抜きですが、夏になると熱中しに注意しないといけません。それからヤブ蚊がでてくるので、庭の四隅に蚊取り線香を焚いて結界を作ってからします。しゃがんで草抜きしていると我が家の猫二匹がよってきて邪魔立てします。そして背中に乗ってきます。最悪なのは帽子をかぶっていなかったら頭頂部の禿げた部分をペロペロなめ出します。それで毛が生えたら許すのですが、生えないので振り落とします。そして、現在腰痛があるので長時間草刈り、草抜きができません。草刈りするのに四つも障壁があり大変でございます。

nice!(0)  コメント(0) 

新型コロナウイルスワクチンChAdOx1 nCoV-19 による上眼静脈血栓/ご自宅訪問して安心・うれしかった

現在日本で新型コロナウイルスへのワクチン接種がちょっとずつ進んでいます。患者さん達はマスメディアの報道で、すでに医療従事者のワクチン接種がすんだと思われている方々が多いですが、私の勤める病院では連休明けになります。

・それはさておき日本でおこなわわれるワクチンはファイザー社のものですが、アストラゼネカ社のワクチンの副反応として血栓症が報道されています。で、↓のようなレポートがありました。



Bilateral superior ophthalmic vein thrombosis, ischaemic stroke, and immune thrombocytopenia after ChAdOx1 nCoV-19 vaccination


Antonios Bayas, et al.


www.thelancet.comVol 397 May 1, 2021




・眼球の静脈に血栓症が出て目の症状(結膜の充血、目の奥が痛い、二重にものがみえる)がでて、その後脳の血管も詰まってしまったという報告です。


・上眼静脈が詰まるのは非常に珍しいことのようです。上眼静脈血栓症についての総説(?)↓


Superior ophthalmic vein thrombosis: What radiologist and clinician must know?



Houman Sotoudeh, et al.


European Journal of Radiology Open 6 (2019) 258–264




Abstract

Purpose

Superior ophthalmic vein thrombosis (SOVT) is an extremely rare condition. Few studies have been published about clinical aspects of this condition. In this study, we have studied the symptoms, underlying etiologies, treatment, pathogenesis and complication of the SOVT and we tried to classify it based on the etiology, treatment, and prognosis.

Methods

We reviewed the patients’ data from a tertiary academic referral center. Each patient with SOVT was then reviewed for symptoms associated with SOVT, underlying etiology, treatment protocol, treatment response, complications, possible pathogens, and final outcome.

Results

Twenty-four cases of SOVT were included in this study. Overall, 13 cases were diagnosed as right-sided SOVT, out of which, eight had simultaneous right-sided cavernous sinus thrombosis (CST). Eighteen cases were diagnosed to have left-sided SOVT, out of which, 11 had simultaneous left-sided CST.

Conclusions

The SOVT can be secondary to different mechanisms. The SOVT secondary to trauma, recent surgery and coagulopathy are mostly non-aggressive, and can be managed by conservative therapy and anticoagulation. The SOVT in patients with orbital cellulitis, history of active sinusitis or paranasal sinus surgery are aggressive presenting with acute orbital swelling, abscess and visual loss. This type of SOVT can be complicated by extension to the cavernous sinus and intracranial structures. These patients require urgent antibiotics therapy and sinus surgery. The most severe type of SOVT is caused by mucormycosis which may also extend intracranially resulting in stroke and is often life-threatening.
・↑の論文のINTRDODUCTIONで
Superior ophthalmic vein thrombosis (SOVT) is extremely rare (incidence of 3–4 cases/million/year)
と書かれております。症状は
SOVT manifests with painful ptosis and proptosis, conjunctival congestion and chemosis alone with visual loss
だそうです。また、原因もいろいろ書かれていますが、とてもまれな疾患なわけで、ワクチン接種後上眼静脈血栓症が起こったらワクチンの副反応の可能性がかなり高いのでしょうね。(当然最初の論文のように原因となる疾患を鑑別しないといけませんが)
以下日記
・昨日5/1(土)は6時38分起床。夕方まではお昼寝をはさんで勉強と部屋の片付けでした。昨日より↓を読みはじめました。連休中によめたらいいな。
統計学を哲学する

統計学を哲学する

  • 作者: 大塚 淳
  • 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会
  • 発売日: 2020/10/26
あと↓も読んでいます。
CDCのフィールド疫学マニュアル

CDCのフィールド疫学マニュアル

  • 出版社/メーカー: メディカルサイエンスインターナショナル
  • 発売日: 2020/12/04
変則的に18時30分(通常は17時30分)から宿直でした。私の患者さんの状態が悪くなられていましたが、日直の先生が適切に対応してくださり私が行ったときには落ち着かれていました。
・5/2(日)は、真夜中に病棟よりコール有り。心臓マッサージを短時間だけ行いました。朝4時半頃ねて6時前起床。9時まで仕事して9時20分病院を出て、最近退院されたターミナルステージの患者さんのお家を訪問(診察ではなくお見舞い・・・訪問診療は他のDr.にお願いしております)。予想に反して落ち着いておられて、本当に良かったと思いました。患者さんと握手してそのお家をでて、その後マルナカで麦酒、ノンアルコール麦酒等買い物して10時40分頃帰宅。後は、勉強、お昼寝、夕方はアニメの「はたらく細胞」観て18時半くらいから夕食。その時麦酒をいただいて、現在第二段の飲酒、ドッグズノーズもどき、ブラッディーマリーもどき飲もうとしております。もう、21時には寝るわな。



nice!(0)  コメント(0)