GISTを少し勉強してみました/久々のそば打ち
症例は77歳の男性で,2005年に十二指腸水平脚のgastrointestinal stromal tumor(以下,GIST と略記)に対し十二指腸楔状切除術を施行した.その後再発を認めず,2011年に経過観察を終了したが,2014年に貧血を指摘され当科紹介となった.精査にて十二指腸水平脚に腫瘍を認め,局所再発を疑い十二指腸部分切除術を施行した.病理組織学的検査は初回と類似の組織像を呈し,前回切除部近傍での発生であるため十二指腸GISTの局所再発と診断した.5年以上の晩期再発をきたした十二指腸GISTの本邦報告例の検討から,核分裂像数が少なくかつ腫瘍径が大きい症例では晩期再発を起こす可能性があり,長期の経過観察が必要である.再発GISTの治療は原則イマチニブの投与だが,自験例のように切除することで予後の改善が期待される症例もあり,今後その適応となる症例の臨床像を明らかにしていく必要がある.
・そしてGIST診療ガイドライン↓
http://www.jsco-cpg.jp/guideline/03.html#g_q1
・GIST診療ガイドラインの「要約」↓
・薬品メーカー(ファイザー)が作っている(と思います)サイト↓
https://ganclass.jp/kind/gist/
GISTに一般的に使う内服薬は、イマニチブ。それが、効かない場合スニチニブリンゴ酸塩(商品名 スーテント)。それを販売している会社が、ファイザー。それが効かない場合はレゴラフェニブ(商品名 スチバーガ)というバイエル薬品が販売している薬。
・今回勉強してよかったなと思うことは胃粘膜下腫瘍(SMT)のフォローの仕方のフローチャートが確認できたことです。(大体今まで消化器の先生に個別に相談していたので)
以下日記
・昨日3/30(土)は、8時前まで寝ておりました。で、なかなか起きてこない私を(死んでるとは思わず、仕事がないのか)心配して起こしに来てくれました。で、この日は夕方まで珍しくフリー。書類かいたり、本の整理、部屋の片付けをしたり、昼寝をしたり。17時に家を出て病院へ。17時半から宿直でした。日直の先生の申し送りでは、落ち着いていましたということですが、交代した途端、外来→入院、入院患者さんの対応が結構あり。まあ、真夜中は起こされずにすみましたが...
・本日3/31(日)は、7時半起床。シャワー浴びて、朝食とって、病棟へ行って、9時前に日直のDr.と交代し、9時半頃帰宅。相変わらず書類の整理や部屋の片付けをお昼まで。13時から15時40分まで、久々のそば打ちクラブ。(手帳で確認すると1/20以来)皆さんから久しぶりと声をかけてもらいました。そういうのがうれしいんですよね。医療とは全く違う「環境」も良いものです。(でも、クラブの仲間の多くが、先生と呼んでくれますけど)今回久々ですが、比較的うまく(しかし、最後は先生に手伝ってもらって)そばが打てました。帰宅後は、勉強、調べ物、弁護士さんから頼まれた意見書作成。で、お風呂入って、風呂上がりにパーテル リーヴェン・ブロンドというベルギービールを飲みながらこのブログを書いております。(夕食は30分後)次は、残り少ない六十餘洲をのみましょうか...
・明日は、午前中は自分の研究。午後から病院に行って回診、夜間診療です。金曜日に入院された方は、元気になられていて退院できそう。ちょっと前に入院された方は調子が悪くて月曜日の検査結果がどうか心配。残念ながらすべての病気が治るわけではないのですが...
SSP: 平成31年度版死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル/月極駐車場、サウンドトラック、そしてグループサウンズ
雑感:コミュニケーション障害と安易に言ってはいけない
2 動物どうしの間で行われる、身振りや音声などによる情報伝達。
[補説]「コミュニケーション」は、情報の伝達、連絡、通信の意だけではなく、意志の疎通、心の通い合いという意でも使われる。「親子の―を取る」は親が子に一方的に話すのではなく、親子が互いに理解し合うことであろうし、「夫婦の―がない」という場合は、会話が成り立たない、気持ちが通わない関係をいうのであろう。
・上の説明で低フェニルアラニン食で治療と書かれていますが、食事をする環境として低フェニルアラニン食が普通に提供できるなら、何ら問題が起こらないはずです。つまり、遺伝性疾患と言われていますが、環境性疾患ともいえるわけです。もっとわかりやすい例で言えば、脚が十分あがらないという障害を持つ人でも、階段がなく、すべて平地のような街なら何ら支障なく暮らしていけます。
小ネタ集と日記
GO TO THE PEOPLE
晏陽初
Go to the people
live among them
learn from them
start with what they know
build on what they have
teach by showing
learn by doing
not a showcase but a pattern
not odds and ends but a system
not relief but release
of the best leaders
when their task is accomplished
the people all remark
"We have done it ourselves"
・この詩の最後の方を聴いたとき、こりゃー老子じゃないのか?と思ったのですが、ネットで調べたら、ビンゴッ!でした。・・・これについては後日書きます。(覚えていたら)
・で、昨日は22時過ぎに帰宅。アルコールの誘惑にまけて、ベルギービールを飲んだ後、六十餘洲を飲んで寝ました。
・本日3/27(水)は、6時過ぎに起きて朝風呂入って、ちょっと本の整理。そして、出勤。病棟によってから午前中外来で、そう大きなことなく終了。昼食後、先述した定期を探すため医局の机、ロッカーの中、車の中を探すも見つからず、憂鬱。回診して、カンファレンス後夜間診療。18時30分終了で、帰宅は19時12分。で、昨日持ち帰った荷物の中をさがしたら、折りたたんだカッターシャツの間から定期券が出てきて、ほっと一安心。超小市民的憂鬱は解消されました。で、安心して入浴、夕食(ゆだめうどん)。そして、このブログを書いております。(月)(火)の疲れが残っており勉強する気力がないので、これを書き終えたら、寝ます。
・今までの文章も小ネタを入れているつもりですが、もうちょっと小ネタを。
本日夜間診療で、受付の看護師さんの不吉な問診の記入:「痛いど整形外科には行っていない。」本来は、「痛いけど・・・」と、「け」がないといけません。ところが記録は「けがぬけている」・・・「毛が抜けている」なんと不吉な...
・昨日、散髪屋で毛を切ってもらっているときTVのニュースをそれとなく聞いておりました。一つは、東京の港区芝でのとりくみの「芝の家」。ちょうど、今、自分がやりたいような取り組みだなと、突っ込んで調べてみようと思いました→ http://www.shibanoie.net/
それから、10歳のプロ棋士(中邑菫ちゃん)の報道。囲碁をやっている他の小学生のインタビューがあって、一人が、「怪物、囲碁の怪物」と言っておりました。まさか、この小学生が映画『禁断の惑星』を観ているわけはないですが、「イドの怪物」のパロディーのように感じました。何のこっちゃ分からん人は、ネットで検索を。で、「イドの怪物」の話を大学院の友達に話したら「井戸の怪物?カッパが出てくるんかと思いました」と言われてしまいました。
・以上、(火)(水)のお話でした。
バッファローの胸・・・両側同時性気胸/当直中で眠い
ルミエール症候群/長谷川式ビンゴゲーム
Lemierre’s Syndrome
大阪急総医誌40(1):37~39,2018.
マイ手帳大賞:若いということは、何に対してもドキドキしたり感動したり、心をときめかせ続けること/10分弱の昼食
- 作者: 阿川 佐和子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/11/08
- メディア: 文庫
黒い尿/休日「出勤」
Diffuse Melanosis and Melanuria
好酸球性潰瘍/イチロー・カワチ先生の集中講義終了
Eosinophilic ulcer (EU) is a rare self-limiting oral condition, frequently occurring on the tongue and appearing as an ulcer with elevated induration of the surrounding tissue. Consequently, there is risk of misdiagnosis as carcinomatous ulcer. We describe a 30-year-old man with a painful ulcer on the tongue, which reappeared one and a half months after healing. First, a lesion developed on the dorsum of the tongue. The lesion healed without active treatment after 1 month. However, two lesions were then observed on the right ventral aspect of the tongue. Histopathological examination of the lesions showed ulceration and inflammatory deterioration with distinct eosinophilic infiltration extending into the deep underlying connective tissue and muscle fibers. Immunohistochemical analysis revealed a large number of CD30-positive large atypical cells among inflammatory cells. As a result, an eosinophilic ulcer was diagnosed. The recurrent lesions also healed without active treatment, similar to the primary lesion.
・鑑別診断としては、まずはリンパ腫なんでしょうか?その他本文中に木村病や好酸球性血管リンパ球増殖症と書かれていましたが、木村病はまたの名を好酸球性リンパ濾胞様構造増生性肉芽腫というもので、前者と後者どう違うんでしょうね?
以下日記
・本日3/20(水)は、6時10分起床。朝勉はせずに大学へ。(電車の中でちょっと医学書は読みましたが)イチロー・カワチ先生の行動経済学の集中講義最終。午前中はsocial influence、午後はnormのお話でした。やっぱもうちょっと行動経済学の本を読んでおこうと思ったのでした。(とくにnudge)
・講義後いったん家に帰り病院へ。19時半から21時まで開業医さんとの勉強会。今日は私は菊池病の発表をしました。あと精神科救急、ペースメーカーのお話でした。
・帰宅は21時半ちょっと前。軽い夕食摂って、このブログを書いております。明日は休みですが病院へ行って回診、事務作業を行い、帰宅後は書類の作成。できれば掃除をしたいと思います。